他人の目を気にしてしまう、他人に振り回されて、もうしんどい…。どうしたら、自分の軸を持てるのだろう?

そう悩んでいる人は実はとても多いのです。私自身、かつては他人の評価ばかりを気にしている「自分がない」人間でした。でも、たった一つのことを意識したことで、自分を取り戻し、自分本位の人生を送れるようになりました。

今回は、そんな自分軸を持つ方法と、持った時に現れる効果、さらには自分軸は自分勝手にならない?就活で軸を持つには?といった、よく受ける質問についてもお答えしていきたいと思います。

自分軸を持つには、これに尽きる!

自分の軸を持てない、他人に振り回されてしまう、という人にはある共通点があります。それは、「自分の『感情』がおいてけぼり」になってしまっていることです。自分の感情というのは、簡単にいうと「好き嫌い」です。

他人の目を気にしてしまう、他人の望むことに応えようとしてしまう、他人の評価ばかり気にしてしまう…。そうしているうちに、自分の感情を押し殺して、他人目線で行動することが当たり前になってしまうのです。

なぜ、そうなってしまうのでしょうか?それには様々な理由があったと思います。親が厳しくて幼い頃から親の顔色をうかがって生きてきた、親の高い要求に応えようと必死で頑張ってきた、学校でいじめられたことが原因で他人の目が気になる様になった…。間違いなく言えることは、あなたは「必死に頑張って生きてきた」ということです。無意識でも意識的でも、自分の感情を押し殺して他人の顔色をうかがったり他人に合わせたりするのは、簡単なことではありません。こうしたい、ああしたい、ということを我慢し続けてきたのですから。そして、その我慢が積もり積もった時、あなたの心が悲鳴をあげて「しんどい」と感じてしまうのです。

では、押し殺してきた自分を取り戻すには、どうすれば良いのでしょうか?それは、「あなたの『感情』を思い出す」ことから始まります。他人目線で生きてきた人は、自分の感情を感じることが出来なくなっていることがよくあります。今、こうしたい、ああしたい、これは嫌、これは嬉しい、といった、ごく当たり前の感情でさえ、です。まずは、この感情を感じるこあとから始めましょう。あなたの「好き嫌い」を感じるだけで良いのです。 

あなたは、自分の食べ物の好みが分かりますか?食卓に並べられたメニューを見て、「これはおいしいから大好き!まずいから嫌い!」と素直に思えるでしょうか?他人目線で生きてきた人の中には、これすらわからなくなっているケースも少なくありません。例えば、肉と魚を見比べて、「魚の方が体に良いから、魚が好き」と思っているのです。そうではなく、まずは「美味しい」「美味しくない」で感じてみましょう。何をするときにも、「自分はどう感じているか」を意識してみてください。ただ、意識するだけで良いです。自分の「心」が、「心地よい」と感じるか、「不快!」と感じるか、です。

それが本当に自分軸をもつことになるの?と思うかもしれませんが、そうした「快」「不快」をしっかりと感じ、「快」と感じる方向に動けるようになった時、あなたは自分の軸を取り戻したことになるのです。

次の章では、そうした自分軸を取り戻すことによって、どんな効果が得られるのか、紹介していきたいと思います。

自分軸を持つと、こんな効果があります!

さて、他人にふりまわされずに、自分軸で生きると人生がどのように変わるのでしょうか?

一言で言うと、「生きやすく」なります。自分軸で生きるということは、自分の心や感情に素直になるということ。等身大の自分を受け止められるため、困難やトラブルにも立ち向かうことが出来ます。

以下に、ほんの一例ですが、自分軸で生きることの効果を挙げてみました。

・毎日を前向きに生きられる。

・物事にチャレンジできる。

・自分の人生に必要なものを引き寄せることが出来るようになる。

・例え失敗があったとしても、「学び」に変えて次に活かすことが出来る。

・新しい人脈ができ、楽しい仲間と関わっていける。

・何事も決断する時に、自分の責任で決められる。

・自分の人生に責任を持てるようになる。

ひとつ、注意してほしいのは、「自分軸」で生きられるようになったかといって、悩みが全て消える訳ではないということです。どんなにポジティブな人にも悩みがあるように、人間、悩みはつきものです。ただ、他人軸で生きてきた今までと違い、悩みを「受け入れる」ことが出来るようになります。つまり、逃げずに解決しようとできるんですね。これは、「自分」という土台がしっかり出来ているからです。自分という大きな「木」が、土にしっかりと根を張っている状態なんですね。だから、少し枝が折れようと、葉っぱがちぎれようと、大丈夫。より強い枝葉を再生できます。

自分軸を持てるようになると、本当に人生は大きく変わります。今、他人軸で毎日が生きにくいという感じている方、どうか、最後まであきらめずに自分の「好き嫌い」を自覚するところから始めてみてくださいね。

アドラー心理学に学ぶ、自分軸と自分勝手の違い

自分軸のお話をすると、「自分の好き嫌いで物事をすすめることは、自分勝手になるのでは?」という質問をよく受けます。では、自分軸と自分勝手は、どう違うのでしょう?

それは一言でいうと、「自分の欲望を他人に押し付けるかどうか」です。自分軸で生きるということは、同時に自分の人生に責任を持つことでもあります。自分で決めたことに責任を持ち、自分で問題を解決しようともします。

ところが自分勝手な人というのは、自分の欲望を他人に押し付け、他人にも叶えてもらおうとします。例えば、日本に数個しかない高級果物を食べたいとします。自分軸の人は、それを手に入れる為にお金を稼ぐ手段を考え、実際にお金を貯めて、時には他人に協力してもらって果物を入手する方法を考えます。ところが自分勝手は人はどうでしょう。例えば、実際にその果物を手に入れた人をみつけたら、「ちょうだい」と言います。「私も欲しいの」と。

これを有名な心理学者であるアドラーは、「他人の領域に侵入する」という表現を使って説明しています。つまり、「自分がコントロール出来ない部分にまで立ち入る」んですね。

自分は自分、他人は他人。自分の欲しいものがあるならば、自分自信の手で望みをかなえようとする。それが、自分軸をもった人の考え方です。

就活で軸を持つ方法

最後に、少し話は変わりますが、「就活の軸」を持つ方法について聞かれる機会も多いので、私なりの考えを示したいと思います。

就活での軸というのも、基本的には上で挙げた「自分軸」と大きな違いはありません。ただ、社会人になる前の段階で確固たる自分軸を持てる人は少ないですし、企業もそこまでを求めてはいません。就活において大切なことは、「自分で考えて行動する力があるかどうか」なのです。

「自分はこういう考えを持っている。だから、こういう活動をしてきた。そして、こういう経験を得た。だから、御社でもこういう仕事をしていきたい。」といった具合です。

就活においては、その「軸」は面接等を経て人と話していく内に変わるものです。むしろ、ブレない軸というよりは、「変わるもの」と認識しておいた方が良いでしょう。

社会に出た時、求められるのは何らかの形で価値を提供することです。相手のニーズをよみとり、分かり易く伝えることです。面接はそれが出来るかどうかを見極める、ひとつの手段でもあるのです。「自分軸」を全面に押し出して説明するのではなく、「企業が求める人材」に自分の軸が合っているよ、とプレゼンすることも、大切になってくるんですね。

まとめ

さて、今回は他人に振り回されない自分軸を持つ方法と、その効果、更には自分軸と自分勝手の違いについて説明してきました。自分軸を持つには、まず「自分の好き嫌い」を認識して、自分の感情を取り戻すことが大切でしたね。そうして自分軸ができれば、毎日を前向きに送ることが出来るなど、人生が楽しくなります。自分の人生に責任が持てるようにもなるので、他人を支配しようとする「自分勝手」とは全く違うのでしたね。就活の軸については少し毛色が違いましたが、自分で考え、行動する。求められているその力は共通するものがあります。

自分軸が持てると、本当に人生が変わり始めますよ。ぜひ、あなたも自分の感情を取り戻すことで、前向きな毎日が送れるように一歩ふみだしてみてくださいね。