トラウマを克服する方法。いじめ、幼少期など過去のトラウマを乗り越えるには

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「過去のいじめや辛い人間経験が原因で、人と関わるのが怖い。人を信じられない」

「あの時の恐怖や悲しみが忘れられない」

「どうすれば辛い体験を克服して、前向きに生きれるようになるだろう……」

もう過去のことだから、忘れて前に進みたいけど、どうしても頭から離れない。

そんな「トラウマ」を克服するためには、どうすればの良いでしょうか?

「心の傷を治すのは無理じゃない?」と思う方もいると思いますが、適切な方法で向き合えば、必ず克服できます。

私も人と関わるのが怖い時期がありました。

しかし、この記事で紹介する方法を実践しながら、時間と共に、再び人を信じて前向きに生きられるようになりました。

この記事では、まず日常の中でできる「トラウマを克服する方法」を紹介し、続いて「トラウマ」とはそもそも何なのか、「トラウマ」となる辛い体験をした後、心の中で何が起きるのかを、お伝えしたいと思います。

最後に、重い状態になると心の病気につながることや、専門家の治療を受ける大切さ、「トラウマ」に効果のある心理療法についても紹介します。

トラウマを克服する方法~いじめ、幼少期等の恐怖が消えない方へ~

過去の辛かった体験、怖かった体験を乗り越えて、前向きに楽しく生きていくために、具体的にどうすれば良いでしょうか?

まずは日常の中でできる、2つの方法を紹介したいと思います。

①気持ちを吐き出し、整理する。

「辛い出来事は思い出さない、封印してしまいたい」と思う方もいるでしょう。

酷いことを言われたり、されたりしたこと――、思い出すたびに胸が痛んで涙があふれてくる。

だから何もなかったように、考えないようにしよう。

そう考えるのは自然なことです。

だけど実は、辛い記憶や感情を封印することで、かえって人の心は傷ついてしまいます。

心の奥から出られなくなった、怒りや悲しみの感情は、トゲトゲとした形のまま胸の中を転がって、傷をつくっていきます。

これ以上傷を増やさないためには、吐き出してしまう必要があるのです。

涙があふれるのは、体があなたの心を守ろうとする、自然な反応。

決して「弱さ」ではありません。

思い切り涙を流しましょう。

怒りの感情も否定しないでください。

あなたを傷つけた人や状況に対して、怒るのは当然のことです。

無理に許す必要もありません。

そうやって気持ちを吐き出すとき、ノートに書きだしてみてください。

自分が何に傷ついたか、その時どう感じたか。

文字にすると目に見えてわかるので、気持ちの整理がスムーズになります。

また、身近に信頼できる人がいる場合は、ゆっくりと話を聞いてもらう時間をつくりましょう。

口に出して言葉にすることで、やはり気持ちが整理され、感情も吐き出しやすくなります。

②「楽しい」「良かった」と思える、プラスの経験を重ねる。

トラウマとなるショッキングな出来事を経験すると、それに関係する人物や環境、状況が怖くなってしまいます。

例えば学校でいじめに合った場合、「学校」という場所自体が怖くなるでしょう。

「同じ年代の人」は皆自分を傷つけようとしている、と感じるかもしれません。

また異性から繰り返し暴言を吐かれた、恋愛関係で傷つけられた経験をした場合、「異性」自体に恐怖心を持つようになります。

「男性恐怖症」「女性恐怖症」と呼ばれるものです。

これらの「恐怖心」が、前向きに生きようとするあなたの邪魔をしてきます。

克服するためには、そのトラウマに関わる人物や環境の「嫌なイメージ」「怖いイメージ」を、「楽しい」「良かった」と思えるプラスの経験で上書きしていく必要があります。

「同年代全員が嫌なやつではないこと、異性が皆ひどいやつでないことは、頭ではわかってる。だけど、話すのも怖い……」

頭の中で大丈夫だと言い聞かせても、実際に経験した恐怖は簡単に消えるものではありませんよね。

最初は、きっとトラウマに関係するものを避けようとするでしょう。

それは自分を守る自然な反応ですが、避け続けると余計に怖くなっていきます。

決して無理をせず、少しずつで大丈夫です。

「同年代」や「異性」が怖いと感じているのなら、「同年代」や「異性」の人の中でも、信頼できる優しい人と関わりをもつようにしましょう。

学校以外のコミュニティや、オンライン上でも大丈夫です。

対面で話すのが怖い場合、チャットやSNSでのやり取りから始めてみましょう。

「こんなに優しい人もいる!」「一緒に話せて楽しかった!」

そう思える経験を少しずつ重ねていくことで、恐怖心は徐々になくなり、人への信頼を取り戻していくことができます。

 

以上、トラウマを克服する方法を2つお伝えしました。

どちらも辛い経験の記憶や感情を押し込めたり避けたりせず、吐き出して向き合い、克服する方法です。

そのため、完全に傷が癒えるまでの間は、辛い気持ちを思い出すこともあるでしょう。

無理せずゆっくり行うこと家族や友人など、信頼できる人に見守ってもらいながら行うことが大切です。

そして後にもお話ししますが、大きなトラウマの場合、心の病気につながることもあります。

自分の手に負えないほど辛いトラウマの場合や、自力で乗り越えようとして余計にしんどくなった時は、迷わず病院の先生や心理カウンセラーなど、専門家を頼るようにしてください。

ここまでトラウマを克服する方法を紹介しましたが、「トラウマってそもそも何だろう?」「心の中で何が起こっているの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

体験したことはそれぞれ違っても、同じ人間の中で起こること。

「トラウマ」に対する心の反応は、皆に共通する部分があります。

そのような心の動きを知ることで、「じぶんだけじゃないんだ」と安心でき、落ち着いてじぶんの感情と向き合えるようになるでしょう。

ここからは、「トラウマ」について、もっと詳しく掘り下げていきたいと思います。

 

 

トラウマを克服するには、「トラウマ抱えると何が起こる」かを理解しよう

「トラウマ」には大きく分けて2種類あります。

1つは交通事故や暴行など、命に関わるような1度の出来事。

そしてもう1つは、虐待やいじめなど、人との関係の中で、長きにわたって恐怖や無力感を感じ続ける出来事です。

長く続くトラウマの方が、1度の出来事よりも、より心に深刻な影響を与え、克服するのに時間がかかると言われています。

では、これらの「トラウマ」となる出来事を経験した時、私たちの心の中で、一体何が起こるのでしょうか。

「トラウマ」によって起こる、3つの心の状態を紹介していきます。

①フラッシュバック…同じ体験や恐怖が、何度も頭に浮かぶ

「フラッシュバック」という言葉を聞いたことがありますか?

過去に経験した怖い出来事が、まるで今同じ体験をしているように、恐怖と共にはっきりと頭に浮かんでくることです。

「悪夢」となって、夢の中で再体験することもあります。

「トラウマ」に関係するものを避ける

「トラウマ」に関係する場所や人物、活動などを避けようとします。

また、ショッキングな出来事を思い出さないように、記憶の一部が曖昧になったり、抜け落ちたりすることもあります。

喜怒哀楽の感情が薄れて、心が「マヒ」した状態になることもあります。

覚醒し過ぎた状態になる

夜眠れなかったり、人や物事に対して警戒心が強くなったり、ちょっとした音にびっくりしたり……。

これは動物が生き抜くための、本能のようなものです。

「一度体験した恐怖を忘れず、次に同じ危険な目にあった時、すぐ逃げられるように」

体がそんな、危険察知センサーの状態になります。

生きるために必要な本能ですが、常にこんな状態だと、心も体も疲れ果ててしまいます。

 

ここまで、「トラウマ」とは何か、「トラウマ」によって引き起こされる3つの心の状態についてお話しました。

「自分って、今こんな状態かも……」と思い当たるものはありましたか?

「少しだけ当てはまった」という方もいれば、「どれもすごく分かる」という方もいるでしょう。

「トラウマ」の影響が大きい方ほど、状態は重くなり、専門家による治療を受ける必要が出てきます。

そこで次は、なぜ専門家による治療が大切なのか、お伝えしていきたいと思います。

 

 

トラウマを克服するには、治療を受けることが必要な場合も

「トラウマ」の影響が大きい場合、なぜ専門家による治療が必要なのでしょうか。

それは、「トラウマ」が様々な心の病気に繋がる可能性があるからです。

先ほど紹介した「トラウマ」による3つの症状

同じ体験や恐怖が、何度も頭に浮かぶ

②トラウマに関係するものを避ける

➂覚醒し過ぎた状態になる

が、一時的なものでなく、はっきりと長い期間に渡って出ている場合、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の診断を受けるでしょう。

「解離性障害」と呼ばれる病気も、トラウマが原因で起こります。

よく出る症状が、現実感を失い、自分の体から離れて世界を見ているような感覚におちいる「離人感」です。

一時的なものであれば、疲れやストレスから誰もが経験する感覚ですが、常にこの感覚がつきまとう場合、「離人症」と呼ばれます。

「解離性障害」の重い状態では、記憶喪失や、1人の中に何人もの人格が現れる症状もあります。

これらはすべて、受け止めきれないほどの大きなストレスや恐怖心から、自分の心を守るために起こるものです。

他にも、人前や特定の場面で強く不安を感じる、パニックになるなどの様々な「不安障害」や、「うつ病」にもつながりやすいと言われています。

このような「心の病気」にかかった時、脳の状態が変化し、自分の力で感情をコントロールしたり、気持ちを立て直したりすることが難しくなります。

そのため、病院の医師や心理カウンセラーなど、体や心を治療する知識を持つ専門家を頼り、薬での治療や心理療法を受けることが大切なのです。

先ほど挙げた、心の病気の症状が出ている方や、「トラウマ」の影響が日常生活に支障を起こすほどの状態の方は、自分で何とかしようとせず、専門家を頼るようにしてください。

 

まとめ

さて、日常の中で「トラウマ」を克服する方法や、「トラウマ」が引き起こす心の状態、心の病気、治療法などお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

「トラウマ」を克服するためには、その時の辛い記憶や感情を閉じ込めず、ノートに書いて吐き出したり、信頼できる人に打ち明けたり、自分の気持ちを解放してあげること。

そして「トラウマ」に関係する、怖い場所や人物、不安になる状況を避け続けるのではなく、少しずつでも触れていき、「もう大丈夫」と思えるような、ポジティブな経験を重ねていくことが大切だとお話ししました。

また、「トラウマ」が引き起こす心の状態として、何度も頭の中で怖い体験を繰り返す、「トラウマ」に関係するものを避けようとする、常に頭が危険察知モードになり周囲を警戒する、3つの状態がありましたね。

その状態が重くなる場合、「PTSD」や「解離性障害」などの心の病気に繋がることがあるため、専門家から治療を受けることも大切です。

心の傷は簡単に癒えるものではありませんが、適切な方法で向き合えば、必ず治る時がきます。

そして辛い経験を乗り越えたあなたは、誰よりも、強く優しい人間になっているでしょう。

私も学生時代に、人と関わることが怖い時期がありました。

しかし優しい人たちとの出会いで、再び人を信じられるようになり、人と関わることは楽しい!と思えるようになりました。

世界はとても広く、酷い状況もあれば、明るく優しい陽だまりのような場所もあります。

「怖い人や暗い場所だけじゃない」

「優しい人もいる。明るい世界もたくさんある」

あなたがそう思えるようになって、楽しく充実した人生へ踏み出せることを、心から願っています。

 

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